2022年も全国各地からさまざまなゲストが宇樽部キャンプ場を訪れました。キャンパー、ハイカー、アングラー、パドラー、車での長期旅行者の方など。様々なお客様にご来場いただけることは、私たちにとって非常に喜ばしいことです。
宇樽部キャンプ場は御倉(おぐら)半島の付け根部分にあり、十和田湖の南東部に面しています。十和田八幡平国立公園内に位置し、ブナやミズナラを主体とした広葉樹の森に囲まれ多様な生き物が暮らしています。
大自然の中のキャンプ場だからこそゴミ処理には特に注意を払っています。宇樽部キャンプ場をご利用いただいた方はお分かりかもしれませんが、受付時にはゴミの分別を徹底してお願いしています。みなさんのご協力で、皆様のご協力のおかげで、以前は分別率が約7割だったものが、ほぼ9割近くに改善されてきました。もう少しで目標達成です!
キャンプ場内にはごみ箱も設置されていますが、2023年は皆さまと一緒にごみの減量に取り組みたいと考えています。日常生活でもキャンプでも、ごみは避けられませんが、キャンプシーズン中に発生するごみは非常に多いです。ピーク時は下の画像の10倍近いゴミが1日で出ます。

そのため、今年は「ていねいな分別と少量化」をキーワードに、ゴミ処理を心がけるようお願いいたします。そこでまずお願いしたいのは、以下の2点です。
①使い捨ての食器をやめよう。

繰り返し使える食器とカトラリーをご持参いただければと思います。大切に使うことで愛着も湧きますし、ごみの削減にもつながります。ぜひ、お気に入りの食器やカトラリーを見つけてみてください。また、子供たちの食器も選んであげてください。これは食育にもつながりますし、子供たちが野外で過ごすための良い習慣を身につけるきっかけになります。
②食材は適量を持ってくる。

食べきれなかった食材を捨ててしまうことがあるかもしれませんが、もったいないですし生産者さんのことを思うと残念な気持ちになります。食材は必要な量を目安に持参しましょう。食べきれなかった分は蓋つきのタッパーなどに入れて持ち帰ればロスになりません。
外部から十和田湖のフィールドに多くのごみが持ち込まれることは望ましくありません。果たしてキャンプに関わらずゴミを大量に残していくビジターを地域の人も歓迎してくれるでしょうか?
ゴミ箱を撤去することも頭をよぎりましたが、長期旅行者が周囲にごみを捨てる場所がないことも理解しています。そのため、現段階ではゴミ箱を設置したまま状況を改善できないかどうかを考えています。

持続可能なキャンプスタイルを十和田湖が好きな皆さまと作り上げていきたいと考えています。お手数をおかけしますが、これからも皆さんのご協力をお願い致します。