キャンプ場でも「野生動物が出ますか?」とのお問い合わせが多いので、ブログにまとめさせていただきます。
まず前提として、私たちは十和田八幡平国立公園の森の中にあるキャンプ場に位置しています。つまり、「野生動物はいる」ということです。しかし、キャンプ場スタッフも見かけるのは稀だという事実も知っておいてください。
とはいえ、キャンプ場で野生動物と接触したくないですよね?100%は無理でもその可能性を低くする為にできることがあります。今回はキャンプ場で気を付けたい点を3つご紹介いたします。
動物との接触を避けるために気を付けたいこと
■食べ物は屋外に出したままにしない
当たり前ですが食べ物の匂いは野生動物を惹きつけます。餌を食べに来るようになると人間との接触を増やしトラブルに繋がります。ですから、餌があるということを覚えさせてはいけません。必ず食べ物を外に置きっぱなしにせず、車の中にしましましょう。
■ゴミも屋外に出したままにしない
食べ物と同様にゴミも野生動物たちの餌になり得ます。同じように車にしまうか、もしくはその日のうちに炊事場のゴミ箱に捨ててしまいましょう。夜だけはなく日中もゴミをしっかりと管理しましょう。
■炊事棟をきれいに保つ
炊事等をきれいに保つことが動物との接触を減らすことになるのか、パッと思い浮かんだ方はいるでしょうか?キーワードは「残飯」です。食べ残しをそのまま放置していませんか?残飯もゴミの一部です。毎日そこに残飯があれば野生動物を引き寄せてしまいますが、みなさんがきれいに保つことで野生動物を寄せ付けない予防になります。
3つの項目をまとめると「野生動物への餌付けの習慣化を防ぐ」ということです。そこに餌があることが分かり餌付けが習慣化されると、野生動物がたちは人間に食べ物を求めるために攻撃的になることもあります。ですから、餌付けの元となる原因を取り除くことに注力しましょう。
もし野生動物を見かけた時には驚かさないように、その場からゆっくり静かに離れましょう。また、近くにいた場合には必ず触らないようにしてください。このことを子供達にも先に伝えておきましょう。
野生動物の尊重(Leave No Trace)
自然との調和は私たちの責任でもあります。宇樽部キャンプ場ではLeave No Traceの原則を通じて、「野生動物の尊重」も大切にしています。食べ物やゴミの管理を通じて、私たちの行動が彼らに与える影響を最小限に抑えることができます。豊かな自然の中で共存していけるようみんなで心掛けましょう。